春休みの選抜ジュニアの強化合宿も終了し、高校2年となった、なぎさと雅斗。
なんとか才能のある新入生を陸上部に入部させようと新学期初日から新入部員の勧誘で大忙しの陸上が目を付けたのは仲田貴史という新入生。
ところが、この新入生は才能もあるが、なかなかの問題児で、陸上部に入部する条件として、「100Mで自分に勝てる先輩がいたら」と言ってきた。
そこで、部長の黛が仲田と勝負することに。
「長野国際陸上」に紺野なぎさも出場することになった。
この大切な大会は明日からだというのに、この前の大会で優勝した雅斗にあげるケーキを徹夜で作るなど今ひとつ緊張感がない。
おまけに出発間際になって、大切なスパイクシューズを学校の部室に忘れてきたことに気付き大騒ぎする始末。
藤井先生の紹介でなぎさの家に泊まっていた岩手出身のアスリートの高城ミユウは、そんななぎさに驚くやら呆れるやら。
南関東大会の女子3000M決勝も中盤を迎え、トップ争いは、珠堂と景子、そしてなぎさの三人に絞られた。
トップを走る珠堂は、走りのリズムを独特な音楽のリズムで変化させ、後ろの二人に揺さぶりをかけてくる。
そんな珠堂の駆け引きについていくのがやっとの景子に対し、なぎさは逆にそのテンポの良い走りに「いい音楽だ…いい音楽だよ」と調子を上げてくるのだった。
さあ、勝負の行方は!?インターハイへの切符をかけた南関東大会で、雅斗は稲村浜高の宮里と激突し転倒するが、2位に入り、インターハイ出場を決める。
しかし、宮里はコースアウトで失格。
後日、雅斗は宮里の家にあやまりに行くが、逆に宮里に励まされる。
心のモヤモヤが晴れた雅斗は、なぎさと約束していたホタル狩りに出かける。
日帰りの予定だったが、雅斗がなぎさに渡した帰りの切符は翌日のものだった。
決勝進出を果たした雅斗は、決勝戦でトップを走る生駒をかわして1位に浮上。
しかし、生駒はフェイントをかけて雅斗を抜こうとする。
生駒の肘にわき腹をつかれ、肝臓を打たれた雅斗は、意識さえ消えかけた。
同じ目に合って予選落ちした尊敬する先輩のためにも、負けられない雅斗は気力を振り絞り、再び生駒に迫る! 最終コーナーを抜けて残り50mまできたとき、生駒の靴の紐が切れ、そして雅斗は…。
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